「薬屋のひとりごと」猫猫の生い立ちは?後宮にいるのはなぜ?

 
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冷静に物事を分析し、ちょっとした違和感から事件を解決に導く猫猫。

そんな能力は生まれ育った環境も影響しているかもしれませんね。

猫猫はどのように生まれ育ってきたのでしょうか。

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猫猫の生い立ち

猫猫の出生

芸や身を売る妓女たちが集まる花街で生まれ育ちました。

実の父は、名門一族の長男であり天才軍師の羅漢(ラカン)
実の母は、妓楼・緑青館の妓女・鳳仙(フォンシェン)です。

「実の」と書いたのですが、実際に育ててくれたのは、花街で薬師として働く羅門(ルォメン)でした。

羅門は羅漢の叔父にあたる人です。

猫猫が「養父」と呼んでいる人ですね。

どうやら猫猫の生い立ちには複雑な背景があるようです。

実父・羅漢と実母・鳳仙の出会い

羅漢は、人の顔が識別できないという「失顔症」を抱えていました。

彼にとって人々の顔はのっぺりっとしたものか、あるいは将棋の駒や数字の羅列のようにしか見えていなかったのです。

そんな羅漢が付き合いで行った妓楼・緑青館で鳳仙と出会います

鳳仙は、その美しさだけでなく、碁と将棋の腕前もずば抜けていた才女でした。

羅漢は、妓楼で鳳仙と将棋の対局をすることになります。

自信のあった羅漢でしたが、その対局で鳳仙に大敗を喫してしまいました。

この大敗を喫した瞬間、羅漢は不思議なことに、鳳仙の顔が将棋の駒ではない、はっきりとした「顔」として認識できたのです。

これまで誰の顔も識別できなかった羅漢にとって、これは衝撃的な出来事でした。

この出会いをきっかけに、羅漢は鳳仙のもとに足繁く通うようになります。

二人はひたすら将棋や囲碁を通して時間を過ごし、徐々に心を通わせていきます。

そのうち、鳳仙の人気は右肩あがりになり、価格もあがり、なかなか会えなくなっていく中、見受け話も持ち上がるようになりました。

そんな中、ある日、羅漢と鳳仙はついに肉体関係を結びます

羅漢と鳳仙の悲劇

そして悲劇が訪れます。

宮廷の要職についていた叔父が失脚し、そのあおりを受けて、羅漢も親の命令で後宮をでて遊学に出ることになります。

これは実質的な追放のようなものであり、羅漢は都を離れ、しばらく放浪することになります。

同じころ、身受け話が破談になったと鳳仙から文がありました。

「半年ほどで戻ってこられる」と返信した羅漢でしたが、実際には3年もの月日が流れていました。

その間、鳳仙は羅漢に文をたくさん送っていました。

でも、待てど暮らせど返事のない羅漢に捨てられたと思った鳳仙は自身の薬指を切り落として羅漢に送りつけました。

身受け話が破談となった原因が分かるものも一緒に・・・

鳳仙は羅漢との子供を宿しており、それはその子、そう猫猫の小さな小指でした。

それを知った羅漢は急いで緑青館に向かいましたが、時はすでに遅く、鳳仙とは会えませんでした。

信用と価値の落ちた鳳仙は遊女としてほかの客をとり、梅毒にかかってしまっていました。

猫猫は羅門が引き取り育てられていました。

薬師となったのも、優秀な薬師であった羅門の影響です。

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猫猫はなぜ後宮にいるの?

そんな花街で育った猫猫がなぜ後宮にいるのでしょうか。

実は猫猫は一度後宮に入ったのですが、花街に返され、再び宮廷へ戻ることになります。

猫猫さらわれて後宮へ

まず、物語の始まるところで、猫猫は薬草を摘んでいたところを人さらいに遭い、後宮に売られてしまいます。

これが最初の後宮入りです。

そのため、猫猫の書類上の実家は、交易を行っている商家となっていました。

毒殺未遂事件に巻き込まれて解雇、花街へ戻る

後宮で行われた園遊会で徳妃・里樹妃(りーしゅひ)の毒殺未遂事件が起こりました。

猫猫が真相を突き止めたことで、犯人である風明(ふぉんみん)の実家と関わりがある下女は全員解雇されました。

このとき、猫猫の実家あつかいとなっている商家も、風明の実家と関わりのあることが判明し、猫猫は後宮務めを解雇されました。

そのため、花街に戻ることになったのです。

壬氏が身受け、再び宮廷へ

猫猫が後宮を去っていくときの壬氏のさみしそうな表情が何とも言えませんでしたね。

猫猫は壬氏に身受けされる形でまた宮廷に戻ることになります。

数々の事件を解決した猫猫の能力を壬氏は高く評価していたようです。

ただ次の職場は、後宮ではなく、外延にある壬氏の家でした。

気になる子は手元に置いておきたくなったのかしら。

壬氏と猫猫の関係がどうなっていくのかも、今後気になるところですね。

まとめ

猫猫の実父は羅漢、実母は鳳仙でした。

2人は愛し合っていたことが分かり、少しほっとしました。

猫猫も養父・羅門に育てられていましたが、緑青館の妓女たちにも可愛がられ、ちゃんと居場所があってよかったなと思いました。

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