この世界の片隅にでりんと周作の関係は?すずと結婚したのはなぜか原作ネタバレ!
昭和19年、20年の戦争時代のことを映画にした「この世界の片隅に」ですが、実は主人公たちの恋愛を描いた映画でもありました。
その恋愛も現在からすると考えられない事もあったりしますが、それも時代や戦争の影響だと思います。
そんな「この世界の片隅に」登場する人物たちの関係を原作と比べながら見てみたいと思います。
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この世界の片隅にでりんと周作の関係は?
この世界の片隅にで水原とすずの関係は?周作と三角関係なのか原作ネタバレ
実は映画「この世界の片隅に」では、周作とりんについてのエピソードは語られていませんでした。
しかし、原作にはきちんと2人の関係について描かれています。
まずすずとりんの出会いですが、すずが迷子になった時に、すずに道を教えてくれたのがりんでした。
リンは遊郭で働いています。
ここまでは映画でも描かれていましたが、実はその遊郭でリンと周作は関係があったのでした。
ただ2人の関係は仕事としての関係ではなく、周作とリンはお互いに惹かれ合っていたのです。
しかし、家族の反対で、りんと周作は結ばれる事がなかったのです。
そしてこのことにすずも気がついてしまいます。
周作がりんにあげようとしたプレゼントと紙に書いてあった「りん」という文字ですずは気がついたのです。
りんは文字が読めないし書けないので、周作がりんに教えてあげていたんですね。
これを知ってからすずと周作には少しずつ距離が生まれ始めたのです。
周作はりんが忘れられないの?すずと結婚したのは何故?
でも周作は、決してすずの事が好きではなかった訳ではありません。
すずと水原が再会して仲良くしている姿をみて嫉妬しています。
ヤキモチを焼くということはすずのことが好きだったのです。
すずと結婚した時点で、りんの事は周作にとってはもう過去のことになっていたのだと思います。
りんのように恋心を抱いてすずと結婚した訳ではありませんが、すずとともに過ごすうちに少しずつ周作はすずに惹かれていったのです。
これはすずも同じです。
りんとの結婚を家族に反対され断念した周作はすずと結婚します。
昔1度見たことあっただけなのに。
今では驚きますが、きっと当時はこれが普通だったのでしょう。
でも結婚したからは周作はすずを愛そうと努力し、最終的には愛していました。
すずを愛す、守るという覚悟があったからこそ周作はすずと結婚したんだと思います。
映画では周作とりんの絡みはほとんどありません。
もちろん時間や予算の関係で削ったのだと思いますが、削ってもいいと監督が思ったということでもあります。
それは周作はすずと結婚してすずだけ守ろうとしていたからです。
周作とすずの関係が大切でその関係を観客に見て欲しかったから、周作をりんのことをカットしたんだと私は思っています。
まとめ
冷静に見るとすず・周作・水原・りんの4人の関係は複雑な関係になっています。
でもこれはそれぞれの愛や嫉妬が入り組んでいたからです。
でもそれだけみんな相手のことが本当に好きだったんだと思います。
最終的にすずを守り、すずにちゃんと大切な場所を与えたのは周作です。
すずもそれに気がついています。
だから色々あったけどすずと周作の愛は本物だったということです。
戦争に翻弄されながらも、自分の立場で人を愛し抜いた恋愛映画でもあるのが「この世界の片隅に」です。
登場人物たちが生きるために一生懸命な姿に心打たれ、そして恋愛に対する人間的な部分も見ることができ、違う角度から戦争を知ることができる作品でもあります。