時をかける少女で魔女おばさんは何者?タイムリープを知っているのは何故?
1967年に、筒井康隆さんの小説『時をかける少女』が刊行されてから、それを原作とする映画やドラマ、アニメなど、何度も映像化されてきました。
2006年には、細田守監督によって制作されたアニメーション映画『時をかける少女』が公開されました。
そこに『魔女おばさん』と呼ばれる人が出てきますが、一体何者なんでしょうか?
真琴の強い味方?!の魔女おばさんを紹介していきたいと思います!
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時をかける少女の魔女おばさんは何者?
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アニメ版映画「時をかける少女」は、1983年に大林宣彦監督の実写映画が公開されたその約20年後の2006年を舞台とした新たな物語です。
主人公の紺野真琴(こんの・まこと)は、快活で受動的というより能動的に動く性格で、男友達の千昭や功介とは、放課後にキャッチボールやノックをして遊ぶ間柄です。
そして作中では、『魔女おばさん』と呼ばれている女性が出てきます。
彼女は、主人公・紺野真琴の叔母・芳山和子(よしやま・かずこ)です。
この作品では、美術館で絵画の修復をする仕事をしていて、紺野真琴の相談相手でもありますが、実は原作ではヒロインとして出てきています。
芳山和子は、30代後半の独身で、浮世離れしたその雰囲気から、紺野真琴は芳山和子のことを『魔女おばさん』と呼んでいます。
魔女のおばさんがタイムリープを知っているのは何故?
映画では、紺野真琴は、ある日突然、「タイムリープ」の能力を身につけてしまいます。
「タイムリープ」の使い方に慣れてくると、自分の都合のいいように能力を使い始めました。
そんな紺野真琴に、魔女おばさんは、ときどきアドバイスをしていて、タイムリープがどのようなものか知っているようでした。
なぜ、魔女おばさんがタイムリープのことを知っているのかというと、魔女おばさんも学生時代にタイムリープをしていたからです。
実は、原作を読んだことがある方には、魔女おばさんが誰なのか分かるような仕掛けがしてありました。
原作での芳山和子は中学3年生の時に、理科実験室でラベンダーに似た香りを嗅ぎ意識を失ってしまった後から、タイムリープの能力を手に入れてしまいました。
はじめは偶発的でしたが、その後は自分の意志でタイムリープできるようになりました。
おばも姪もタイムリープできるなんて、血筋は争えませんね(笑)
そして、芳山和子が出会った未来人は、未来では採取することができないラベンダーを採取しに来ているところでした。
アニメーション映画の作中では、ラベンダーが飾られていて、そのラベンダーは、紺野真琴と同じように、20年前にタイプリープを使い、未来人に出会っていたことを表していたんです。
原作の主人公・公芳山和子は20年間もずっと、未来人が迎えにくることを待っていました。
芳山和子が、似たような状況の紺野真琴が恋愛で悩んでいたときに「あなたはわたしみたいなタイプじゃない」とアドバイスをしました。
芳山和子は、好きな人(未来人)が迎えにきてくれるのをひたすら「待つ」タイプです。
現代の主人公・紺野真琴は、自ら「会いにいく」ことでした。
受動的な和子に対して、真琴の行動は能動的に動くタイプなので、納得できますね。
まとめ
いかがでしたか?
原作を知らない人でも、十分楽しめますが、原作を知っていると、さらに楽しめる面白い映画ですね!